未経験でも参入しやすい!? ローコード開発と今後の開発業界

こんにちは。Itoopの松永です。

最近AIを調べていたら、ChatGPTが人型ロボットに組み込まれて、プログラムを組み込まなくてもひとりでに動くロボットが誕生したという記事を見て、日々近未来を感じている今日この頃です。

さて、今回はローコードの開発について紹介します。

ローコードとは、プログラミング言語でソースコードをほとんど記述せずにシステムやアプリを開発する手法です。

短期間での開発が可能で、専門知識を持たない人でも扱いやすいため、IT人材が不足している企業でも導入しやすいという特徴があります。

開発エンジニアの人手不足

近年、開発エンジニアの人手不足がIT業界での課題になっています。
2018年のIT人材不足数は22万人でした。しかし、翌年には26万人、さらに2020年には30万人と増加を続けています。 ※1

このようなIT人材の不足が加速している理由は、”エンジニアの需要と供給のバランスが崩れている”ことが挙げられます。
現在はデジタル化が進んでおり、あらゆる産業でエンジニアが必要とされ、需要は拡大しています。
しかし、各企業ではエンジニアの確保や育成が思うように進まず、供給が需要に追いついていません。

解決方法としてのローコード開発

そこで、人手不足のエンジニア業界の解決策として注目されているのが、ローコード開発です。

ローコードは、コードをほとんど使わずに未経験者でも少しの研修でアプリを開発できます。
加えて、開発スピードが格段に上がるため、要件定義や設計書作成の人員育成にも時間を使うことができます。

実際に、私の会社でも使用しており、中途採用で未経験者を多く採用していますが、1ヶ月の研修でシステムを作成できるようになっています。

使ってみての感想

【所感】
・プログラム言語で開発していた身としては、1週間掛かっていた工数が1日で作成できてしまう程とても簡単でした。
・画面は、アイコンをドラッグアンドドロップするだけで完成し、DBの結合のワンクリックです。追加・削除等のロジックもフローチャートのように組むだけで完成しました。
・開発スピードの高速化と未経験者の参入のしやすさからエンジニア不足解消の助けになると思いました。
 
【メリット】
・コーディングがない為、作成スピードが格段に上がり開発の高速化が図れます。
・高度な開発技術が不要なため、未経験者でも入りやすいこと。 
 
【デメリット】
・カスタマイズ制がプログラム開発より低く、複雑な処理依頼に対応しきれないことがあります。
・使用プラットフォーム独自の制限や操作があるため、経験者は再度の学習が必要になります。

おわりに

IT業界の急成長で今後も多くのシステムが開発されていくと思います。
その中で、各企業がローコード開発という手法を使うことで、エンジニアに要求するプログラミングスキルが低くなり、未経験エンジニアの採用が増えていくことが期待されます。

今後も加速し続けるITエンジニア業界。
最重要課題である人材不足を、ローコード開発という手法で、解決されていく未来が楽しみです。

引用
※1:みずほ情報総研株式会社 【IT人材需給に関する調査】
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf

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【株式会社ゆいまーる(社長:島袋尚美)】
『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、Itoop(ITコンサルティング)、JUNGLE BREWERY(クラフトビール)、キャリア支援など複数事業を展開。
HP▷https://yuima-ru-tokyo.com/

【社長の経歴】
島袋尚美(Shimabukuro Naomi)
沖縄出身。筑波大学卒業後、システムエンジニアとして証券会社に入社。
日本IBMに転職し、ダブルワークで立ち上げの準備を開始。
28歳で独立、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。
その後国際結婚を経て、現在は子育てをしながらママ社長として、複数の事業を手掛ける。