開発の歴史から見たプラットフォームエンジニアリングの需要
こんにちは。Itoopの松永です。
本日はバレンタインデーですね。
私は小学生のころ、食べ過ぎて鼻血が止まらなくなって3年ほどチョコレートを禁止されていたことを思い出しました。
さて、みなさんは、「プラットフォームエンジニアリング」をご存じでしょうか?
「プラットフォームエンジニアリング」とは、ソフトウェアの開発、運用、管理を支援するための共通基盤やサービスを設計、構築、維持することです。
近年、この分野は急速に注目を浴びており、特に企業の効率化と開発プロセスの最適化に重要な役割を果たしています。今回は、近年需要が高まっている「プラットフォームエンジニアリング」についてご紹介します。
プラットフォームエンジニアリングとは
プラットフォームエンジニアリングは、全ての利用者が使えるプラットフォームを通じて基本機能を提供します。
簡単に言えば、開発者が効率的に仕事を進めるための土台を作り、負担を減らすことを目指します。
この考え方は、世界最大のリサーチ会社であるガートナージャパン社が2024年の戦略的テクノロジートレンドとして挙げており、2026年までに世界中の大規模な組織の80%がプラットフォームエンジニアリングの考え方を適用すると予測されています。
そのため、エンジニアとしてのキャリアをステップアップしていくうえで、この考え方を理解し、スキルを身につける価値があると考えています。
今回は開発の歴史を振り返り、なぜプラットフォームエンジニアリングの需要が高まっているのかを探ってみましょう。
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参考:https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20231114-techtrends
開発の歴史と需要について
プラットフォームエンジニアリングの需要は、ソフトウェア開発の進化に伴って高まりました。
従来のウォーターフォール型では開発と運用が分離され、リリースサイクルが長く、エラー頻発や機能変更への対応の遅れが問題でした。
開発者と運用者がお互いに干渉することなく、それぞれの業務を全うしていたことで認識齟齬が発生していたのです。
この問題を解決するために登場したのが、DevOps(Development and Operation)という考え方です。
“You build it, you run it.”(開発したものが運用する)という原則に基づき、開発者が運用も担当し、責任を持つことでサービスの品質向上が図られました。
プラットフォームエンジニアリングはDevOpsの延長線上にあり、安定した開発環境を提供し、リリースの高速化と品質向上を支援します。
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参考:https://www.atlassian.com/ja/incident-management/devops/you-built-it-you-run-it
現在の課題とその解決策、今後の展望
近年のクラウドサービスの普及で、インフラが複雑化しています。
このため、プラットフォームとなるインフラの管理が難しく、業務を効率化するはずが、むしろ管理にリソースをたくさん割いてしまうことも考えられています。
これらの課題を解決するためには、インフラストラクチャ・アズ・コード(IaC)の導入や、自動化ツールを活用した効率的なリソース管理が必要です。
また、予測分析を利用した最適化により、無駄なリソースを削減できます。
これにより、安定したシステム運用とコスト削減が実現され、さらに効率的なプラットフォームエンジニアリングの展望が広がります。
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参考:https://www.publickey1.jp/blog/23/platform_engineeringplatform_engineering_meetup_1.html
おわりに
プラットフォームエンジニアリングは、現代のソフトウェア開発において欠かせない役割を果たしています。
歴史を振り返ると、DevOpsの導入により、開発と運用の連携が強化され、プラットフォームエンジニアの需要が高まったことがわかりました。
現在も多くの課題がありますが、解決しながら今後ますます重要な存在となるでしょう。
私自身も、この考え方を理解し、土台を作ってそこから個々の機能を乗せていくことを意識して今後の開発業務に取り組んでいきます。
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【株式会社ゆいまーる(社長:島袋尚美)】
『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、Itoop(ITコンサルティング)、JUNGLE BREWERY(クラフトビール)、キャリア支援など複数事業を展開。
HP▷https://yuima-ru-tokyo.com/
【社長の経歴】
島袋尚美(Shimabukuro Naomi)
沖縄出身。筑波大学卒業後、システムエンジニアとして証券会社に入社。
日本IBMに転職し、ダブルワークで立ち上げの準備を開始。
28歳で独立、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。
その後国際結婚を経て、現在は子育てをしながらママ社長として、複数の事業を手掛ける。