IaCを使いこなせるインフラエンジニアへ!先端技術を用いてキャリアアップ!
こんにちは。
Itoopの原です。
今年は虫刺されがひどく、毎日どこかしらを搔きむしっています。
夏本番になりますが、みなさまも虫刺されにはご注意ください、、、。
さて、「ITエンジニア」とひと言に言ってもたくさんの分野があることはすでに何度かお伝えしてきました。
その内の1つ「インフラエンジニア」の働き方が変わりつつあるので、ご紹介していきます。
私自身、現在インフラエンジニアですが、インフラエンジニアの主な業務内容は、サーバの構築、システムの運用/保守やテストです。
一見、インフラエンジニアというとコーディングとは関わりが薄いように思いますが、今後、インフラエンジニアもコードを書くための知識が必要になってくるかもしれません。
コーディングは苦手だからインフラエンジニアに進もうと考えている方、現在インフラエンジニアでサーバーやネットワークのみ携わっている方は必見です。
なぜなら、インフラエンジニアの分野でも今後、コーディングをしサーバの構築をする時代が来たためです。
それが、最近注目されてている「IaC」と呼ばれているものです。
インフラエンジニアのコード化の背景

IaC(Infrastructure as Code)とは、インフラを構築する上で欠かすことができない、CPUやメモリといったサーバの構築を、コードを用いて自動的に行うことです。
この「IaC」は近年のトレンドワードとなっており、今後のインフラエンジニア業界を大きく変えていくことになりそうです。
サーバ構築とコーディング、この2つは今までほぼ重なりあうことのなかった仕事内容です。(といっても、テスト段階や運用/保守段階などではちょっとしたコーディングは触ることもあります。)
サーバの構築時にこのIaCを取り入れることで、だれがいつ実行しても同じシステム環境を設定することができるようになるということです。
IaCを取り入れるメリット
IaCを取り入れるメリットはいくつかありますが、ここでは下記2つをご紹介します。
①効率化と自動化
②コスト最適化
①効率化と自動化
これは最も大きなメリットです。
1つのシステムをリリースするまでにはまず、使用するサーバの種類を決めたり、ネットワークの容量を決め、さらにメモリの容量を決めるといったことを初期段階で決めています。
この部分の設定決めを自動化し、環境構築の時間を短縮するといったことです。
システムの規模にもよりますが、実際にこの環境設定にかける期間は2ヶ月を要することもあります。
ベンダーやクライアントとのやり取りに割かれる時間もありますが、ベンダーが出した提案書の内容に相違はないか、この環境設定を採用したとして、5年後・10年後も問題なく稼働できているのかを見極めるのはエンジニアの腕によるので、この環境設定の部分を自動化したら、工数を大幅に削減できます。
②コストの最適化
上記の①に繋がりますが、自動化することで、必要な業務にリソースを割くことができます。
自動化できる工数は自動化で業務を進め、その他の例えば、現在のトレンドの機器を使うことでどれくらいの経費の削減になるのかといった、人にしか提案・考えることができない部分にリソースを割くことで、より良いシステムの提供ができることになります。
また、コード定義をすることで、だれがいつ実行しても同じインフラ環境を再現できるので環境設定の差異が解消されることも大きなメリットです。
大阪万博でも話題!

IaCは現在開催されている大阪万博でも注目されている技術です。
大阪万博は短期的なイベントの開催でありますが、そのイベント開催の裏ではこのIaCの技術が存分に駆使されています。
VR体験を提供する「デジタルツイン」という仮想空間を開発したと話題の今年の万博ですが、実はこの基盤の運用にIaCの技術が用いられています。
そして、来場者のチケットのデジタル化、キャッシュレス決済といったものも、裏でIaCの技術を用いることで、来場者の万博での「手ぶら」体験を可能にしました。
他にも混雑状況をリアルタイム配信する際にもIaCの技術を採用し、会場内のセンサーデーターやカメラ映像を分析するAIと融合しています。
万博という、未来社会を提示する祭典に、先端技術であるIaCがこんなにも活かされているのはとてもうれしいことです。
インフラエンジニアにとって、将来の働き方が変わるかもしれないという期待を抱かせてくれ、実際に実感できることがとてもありがたいです。
現在、どのくらいIaCの普及がすすんでいるのか

現在、IaCの各企業の導入状況は、進みはしているものの本格的な導入には至っていません。
一部のスタートアップ企業や先進企業で導入が進められていますが、多くの企業では概念検証段階です。
その理由は、AIの導入が思うように進んでいないのと同じ理由で、スキルやそもそもの人材不足、そして既存システムとの連携の難しさが主な理由です。
新しい技術を取り入れるとなると、その勉強のために費やす時間が必要になります。
今のITエンジニアは、2025年の崖ともいわれるように人手不足であり、猫の手も借りたいほどの人材不足に追い込まれています。
当然、従業員一人一人の業務負担も増えており、新たな技術の勉強より、時間を割いて勉強をするならば、現在の業務内容に関わる勉強をし(IT業界はトレンドの移り変わりのスパンが短いため)、業務効率を上げたいと思う人の方が多いからです。
実際に私の知り合いのITエンジニアでも、ITエンジニアの基本の資格の基本情報処理試験にすら時間を割くことが惜しいという人もいます。
さいごに
クラウドの需要が高まるといわれていますが、そのクラウドを駆使するためにはスキルが不可欠です。
上記でもお伝えしましたが、IT業界の人手不足を解消するためには、業務の簡素化の育成に会社全体で投資する必要があると思います。
そしてITエンジニアは努力さえすれば、平均年収以上に稼ぐことができるといわれています。
上記でIT業界は人手不足とお伝えしましたが、正確にはそれなりのスキルや経験を持つ人の層が人手不足といわれています。
コーディングは苦手だからインフラエンジニアに進もうと考えている方、現在インフラエンジニアでサーバーやネットワークのみ携わっている方は、現在の自分のスキルを見直し、新たなスキルを身につける計画を立てるのもITエンジニア業界で生き残る手になるかもしれません。
Itoopでは、キャリア相談も随時受け付けています。
転職したいという方ではなくても、キャリアプランを一緒に考えるお手伝いもしています。
ご相談お待ちしています。
▼ご相談はこちらから
https://itoop.yuima-ru-tokyo.com/careerform/
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【株式会社ゆいまーる(代表取締役社長 島袋尚美)】
『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、Itoop(ITエンジニアキャリア支援/ITコンサルティング)、JUNGLE BREWERY(クラフトビール事業)、Carellia(キャリア支援)など複数の事業に取り組んでいます。
▶HP:http://yuima-ru-tokyo.com/
▶広報部note:https://note.com/yuimaru_tokyo
【島袋尚美の経歴】
沖縄県出身。筑波大学卒業後、ITエンジニアとして証券会社に入社。
入社2年目で日本IBMに転職し、同時にダブルワークで立ち上げの準備を開始する。
28歳で独立し、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。
現在は国際結婚を機に子育てをしながら、ママ社長として複数の事業を精力的に展開中。
その活動は広く注目され、「Vogue」や「沖縄タイムス」をはじめとする多数のメディアで掲載される