【最新IT情報】触覚を共有できる技術の発展
こんにちは。Itoop(アイティープ)の橋本です。
今回扱うテーマは触覚を共有できる技術の発展に関してです。
メタバースという言葉もよく聞かれるようになりましたが、最近人間の五感を共有できる技術も開発されるようになりました。
海外で働いていても、離れた日本にいる赤ちゃんの肌の感覚を感じることができたり、
オンラインショッピングをするときに、この服のテクスチャーはどんな感じなんだろう、と思った際に、じかに触っているかのように感じることができたりと、様々な場面でこういった技術が生かされる未来がいま予想されています。
そんな触覚を共有できる技術に関して、本日は触れていきたいと思います。
1. ショッピングの体験の進化
スマートフォンの業界でこれまで、4G、5Gまで時代は進化してきましたが、それも次は6G時代が来ると言われており、6Gに到達した際には、人間の五感の共有や感情の伝達ができるプラットフォームが現れると言われています。
あらゆる会社や研究機関がこのような技術の開発に関して取り組み始めています。
この技術はショッピングの体験にも生かすことができ、これを活用したマーケティングのことをセンサリー・マーケティングと呼んだりします。
顧客の五感を刺激して顧客体験を革新するもので、これを通してお店に実際に足を運ぶことなく、これまでは視覚情報だけだったものから、あらゆる五感を使って、自宅にいながらもお店にいるような体験を味わうことができます。
これまで、センサリーマーケティングをリアルな店舗で行ってきた実例としては、バスボムや入浴剤で有名なラッシュで、ラッシュの実店舗では、触覚と嗅覚を通じた独特のショッピング体験をすることができます。
このような体験を、リアルな店舗ではなく、オンラインの店舗でいかにできるかということに、各企業が取り組んでいるところです。
docomoのCMでも、ショッピングの際に、特定のリングを指にはめたら、それを経由して布の質感を味わうことができるというようなイメージが提示されているように、まさにこれはセンサリーマーケティングをオンラインで行える未来を表しています。
家でこのように布の質感まで味わえるようになると、本当にいつでも、どこでも、欲しいものを手に入れられるようになりますね。
2. docomoのフィールテック技術について
先ほど名前にも挙げましたが、docomoがこういった触覚を離れたところでも体験できるフィールテックという技術の開発に取り組んでおり、この先端領域に挑むべく、研究者たちとの共同開発を推進しています。 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科とのプロジェクトもその一つ。
その第一弾として、手のひらに感覚を伝えるデバイスが開発されました。
モノに触れる時に、指先や手のひらを通じて受け取る刺激(押す時に感じる圧力、撫でた時に感じる質感(振動)、熱さや冷たさ、痛みなど)を担うのが触覚。指先に搭載されている触覚を機械的なセンサーで感知し、デジタルデータに変換し、それをネットワーク上で伝送して、届けた先で再現すれば、離れた場所にいる人に触覚を共有することができるというのが、docomoの提唱する「フィールテック」。
この技術は、先ほど触れたオンラインのショッピング体験だけではなく、かけ離れた場所にいる人との遠隔のコミュニケーションにも生かすことができます。
例えば、海外出張をしているときに遠方にいる家族とのふれあいや、離れたところにいる恋人とのコミュニケーションにも生かせるのではないかと言われています。
まとめ
今後、ショッピングの場面や、家族とのコミュニケーションの場面など、様々な場面で触覚を使ったコミュニケーションができる未来が近づいてきています。まだ実用化されているサービスなどは数少ないですが、今後増えてきたときに生かすことで、より時短でショッピングができたり、移動せずとも直接コミュニケーションが取れるようになったりと、様々なメリットを享受できるようになると思うと、これからが楽しみですね。
引き続き、ITに関する情報を発信していきます。
参考:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/index.html
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【株式会社ゆいまーる(社長:島袋尚美)】
『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、Itoop(ITコンサルティング)、JUNGLE BREWERY(クラフトビール)、キャリア支援など複数事業を展開。
HP▷http://yuima-ru-tokyo.com/
【社長の経歴】
島袋尚美(Shimabukuro Naomi)
沖縄出身。筑波大学卒業後、システムエンジニアとして証券会社に入社。
日本IBMに転職し、ダブルワークで立ち上げの準備を開始。
28歳で独立、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。
その後国際結婚を経て、現在は子育てをしながらママ社長として、複数の事業を手掛ける。