先のキャリアを見据える:マネジメントとロジカルシンキング
こんにちは。Itoopの松永です。
6月から30℃越えの気温が続いており、夏ってこんなに早かったか?と錯覚してしまっています。
水分をたくさん摂ることは大事ですが、夏バテ防止のためにも一気に飲むのではなく、こまめに摂取するのがいいようです。
さて、最近「将来のキャリアをどう描いていくか?」という話題が、社内でも出るようになってきました。 私自身はこれまで開発を一貫して行っておりますが、この先のキャリアも含めて少しずつ次のフェーズに向けて動くことも意識してきました。
開発をしていると、まずは資格を取ることや目の前のPJで成果物をやりきることに集中してしまいます。
しかし、3年後、5年後、10年後はどういう立ち位置で仕事したいのかも考慮しながら今の仕事に取り組めたら、より資格や技術が意味あるものになってくると思います。私はプロジェクトを牽引していく立場として、3年以内にPJを管理していく職に移ると決めております。そのために、今身につけておくべき技術は「マネジメント能力」や「ロジカルシンキング」だと考えています。今回は、これらについて話せたらと思います。
どのような課題にも立ち向かえる力を身につける
エンジニアのリーダーが特に優先して意識すべきことは、「とにかく仕事を遅滞なく、かつクオリティ高くデリバリーすること」です。
しかし、それを意識する中で、必ずと言っていいほど業務の障壁となるものがでてきます。
それは、「解像度が低い」課題に向き合うということです。
たとえば、特にプロダクトオーナーやチームリーダーとしてプロジェクトを推進する際にこういった課題が発生するケースが考えられます。
①メンバーケアの課題
②誰がタスクのボールを握っているか判断しづらい課題
③経営層と現場層のプロダクト開発に関する価値基準のズレに伴う課題
④クライアントの大切にしている文化を熟知していないために発生する課題
他にもたくさんの課題が発生しますが、こうした4つの課題の中に「解像度が低い」課題が隠れていることが多いです。まさにメンバーの時には考えたこともなかった壁が目の前に現れる可能性があります。
リーダーになった時に課題にぶつかるよりも、今からリーダーとして自覚を持って動くからこそ、リーダーに選出されやすくなるし挑戦しやすくなると思います。日頃から「ロジカルシンキング」「マネジメント力」を意識していきましょう。
ロジカルシンキングへのアプローチ
ロジカルシンキングと聞いて、私自身、最初はすごく苦手意識がありました。ロジカルに考えるために必要な「フレームワーク」というものに対しても、何だか難しそうだなという印象を持っていました。
フレームワークは一般的なもので「MECE(漏れなく、ダブりなく)」や「So What?(つまり、どういうことか?)/Why So?(なぜそう言えるのか?)」などがありますが、これらを覚えるよりも、優先順位をどう取るか意識することで磨かれると感じています。
ある社内で任されたプロジェクトで、やるべきタスクが多すぎてどこから手をつければいいかわからなくなったことがありました。その時にまず紙に書き出してみながら、下記を優先的に考えていました。
・解決しなければ明日プロジェクトが立ち行かなくなるものは何か
・何が課題の中心にいるのか
・誰が困っているか
・そもそも目的は?
これを何度も分解して考えるうちに、だんだん筋道立てて話せるようになっていきました。
最初は紙に書き出して整理することをおすすめします。どのような内容でも間違っていることは無いので、まずは継続してロジカルに考える意識から始めてみましょう。
マネジメント力へのアプローチ
マネジメントについては、いきなり「人をまとめるぞ!」と気負わず、まずはメンバーの業務の進捗を気にかけたり、声をかけたりすることから始めました。 いつもなら特定の人に業務の相談をしにいくけども、違う人にも聞いてみようとすることで話せる人の輪は拡がってきます。
しかし、自分の業務で精一杯なのに他人のことを気に掛けるなんてできません、というのも私の当初思っていたことです。意外と話を広げておくことで入ってくる情報の質が変わります。「息抜きに話す程度」でいいんです。今日3人と話す!などと決めてゲーム感覚で実績解放のようにやっていくことをおすすめします。
終わりに
技術スキルはもちろん武器になりますが、「マネジメント」と「ロジカルシンキング」はそれとは別軸の“一生もののスキル”です。
向き不向きは確かにありますが、ロジカルに考えるのが苦手でも、マネジメントを通じて相手と向き合う姿勢は十分に活かせます。 キャリアを積めば積むほど、こういったスキルがじわじわ効いてくるので、ぜひ若いうちから意識してみてくださいね。
私もまだまだ修行中の身ですが、お互い未来に向けて、日々ちょっとずつアップデートしていきましょう!
-----------
【株式会社ゆいまーる(代表取締役社長 島袋尚美)】
『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、Itoop(アイティープ:ITエンジニアキャリア支援/ITコンサルティング)、JUNGLEBREWERY(ジャングルブルワリー:クラフトビール事業)、Carellia(キャリリア:キャリア支援)など複数の事業に取り組んでいます。
▶HP:http://yuima-ru-tokyo.com/
▶広報部note:https://note.com/yuimaru_tokyo
【島袋尚美の経歴】
沖縄県出身。筑波大学卒業後、ITエンジニアとして証券会社に入社。
入社2年目で日本IBMに転職し、同時にダブルワークで立ち上げの準備を開始する。
28歳で独立し、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。
現在は国際結婚を機に子育てをしながら、ママ社長として複数の事業を精力的に展開中。
その活動は広く注目され、「vogue」や「沖縄タイムス」をはじめとする多数のメディアで掲載される。