ニュウマン高輪が示す「都市型ビジネス×IT」の未来、人・体験・テクノロジーがつながる場所

こんにちは。Itoopの原です。
早くも食欲の秋に突入し、ご飯をもりもり食べているので心までもが元気です。

さて、2025年秋、高輪(東京)に「ニュウマン高輪」がオープンします。
このニュウマン高輪は、ただの商業施設ではありません。
ここには、最新のIT技術を活用した“体験型ビジネス”が集まり、都市型ライフスタイルの新しいモデルのつくりになっています。
今回は、ニュウマン高輪がどのようにITを活用してビジネス価値を生み出しているのか、そしてそれが今後の都市開発やサービス設計にどう影響するのかをご紹介します。

ITは体験価値を高めるビジネスツール

現代の消費者は、物を買うだけでは満足しないそうです。
「どんな体験ができるか」「自分らしく過ごせるか」が、購買行動の大きな決め手になっています。
ニュウマン高輪では、ITを使って、この体験価値を最大化する仕組みが随所に導入されています。
それは、単なる便利さではなく、「感情に響く設計」となっています。

ビジネス視点で見るIT導入事例

① サウナ × ワーク × IoT =「高輪サウナス」

IoTを活用した「高輪サウナス」では、温度・湿度のスマート管理、スマホ予約、混雑状況の可視化などが導入されています。

これにより利用者は「仕事→サウナ→再集中」というサイクルを自然に体験できるようになっています。

これによって、空間の多機能化による来客者の滞在時間を増やす仕組みです。

企業側にとっては、滞在時間が長くなることで飲食・物販などの周辺消費が増え、施設全体の収益性が向上するので、win-winの関係ですね。

② バスルーム × 空間演出 =「ルバン」

「ルバン」では、照明・音楽・香りなどをスマホでカスタマイズできる“パーソナル空間”が提供されます。

これは、単なる入浴体験を「自分だけの癒し時間」に変える演出です。

感情に訴える空間設計は、ブランドへの愛着を高め、SNSでの拡散や口コミ効果も期待できるため、感情に訴える空間設計としています。

また、サブスクリプション型のサービス展開とも相性が良く、継続的な収益モデルの構築が可能です。

これによって、感情設計によるブランド体験の深めるビジネス価値を狙っています。

③アート × NFT × デジタル展示 =「BEAMS CULTUART」

BEAMSが展開する「BEAMS CULTUART」では、NFT(非代替性トークン)を活用したデジタルアートの販売や展示が行われます。

(NFTはの説明はこれまでのコラムでも取り上げたので説明を省きます。)

これにより、アートの価値が「見るもの」から「持つもの」へと変化し、デジタル資産としての売買が可能になります。

ブランド側は、作品の二次流通においてもロイヤリティ収入を得られる仕組みを構築できます。

デジタル資産による新たな収益源を作り出すことで、ビジネス価値を狙っています。

都市型ビジネスの新潮流、スマートシティとの連携

ニュウマン高輪が位置する「高輪ゲートウェイシティ」では、街全体がスマート化されています。

顔認証による入退場、スマート案内板、エネルギー管理などが導入されており、施設運営の効率化と利用者体験の向上が両立されています。

このような都市型スマートインフラは、商業施設にとっても以下のようなメリットがあります:

• データ収集による顧客分析

行動データをもとに、施設内の動線や滞在傾向を把握し、レイアウトや販促施策に反映可能。

• 省エネ・コスト削減

空調や照明の自動制御により、運営コストを最適化。

• セキュリティ強化

顔認証やスマート監視により、安全性を高めながら、利用者のストレスを軽減。

まとめ

ニュウマン高輪は、ITを単なる技術ではなく「体験価値を高めるビジネスツール」として活用しています。

その結果、施設全体が“人の感情に寄り添う空間”となり、消費者との関係性がより深く、長く続くものになっています。

これからの都市型ビジネスは、「IT × 感情設計 × パーソナライズ」が鍵となっています。

ニュウマン高輪は、その最前線を走る“未来の実験場”なのです。

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【株式会社ゆいまーる(代表取締役社長 島袋尚美)】

『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、Itoop(ITエンジニアキャリア支援/ITコンサルティング)、JUNGLE BREWERY(クラフトビール事業)、Carellia(キャリア支援)など複数の事業に取り組んでいます。

▶HP:http://yuima-ru-tokyo.com/

▶広報部note:https://note.com/yuimaru_tokyo

【島袋尚美の経歴】

沖縄県出身。筑波大学卒業後、ITエンジニアとして証券会社に入社。

入社2年目で日本IBMに転職し、同時にダブルワークで立ち上げの準備を開始する。

28歳で独立し、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。

現在は国際結婚を機に子育てをしながら、ママ社長として複数の事業を精力的に展開中。

その活動は広く注目され、「Vogue」や「沖縄タイムス」をはじめとする多数のメディアで掲載される