データ×AIの融合が生む次世代マーケティング
こんにちは。
Itoopの原です。
今年もとうとう師走に突入しました。今年の皆さんの仕事納めのスケジュールは順調でしょうか。
先日まで行われたブラックフライデーも毎年の恒例となりつつあります。みなさんはこの機会に何か購入しましたか?
私は昨年に引き続き人生2回目のインフルエンザにかかってしまったので、加湿器を購入しました。
今回はAI×マーケティングをテーマとしていますが、マーケティング界隈では、直近の数十年間「いかに顧客を理解し、適切なタイミングで適切なメッセージを届けるか」が最大のテーマでした。
しかし、AIが浸透した今では、生成AIによるパーソナライズマーケティングが決め手となっています。
顧客一人ひとりに合わせたコンテンツを自動生成するという発想なのですが、パーソナライズマーケティングをどのように活用することで、数十年間のテーマから脱却できるのでしょうか。
生成AIがもたらす「無限のコピーライティング」

生成AIの最大の強みは、大量のコンテンツを瞬時に生成できることです。
SNSの投稿や文章の作成など、今までは人間のクリエイターが時間をかけて作っていたものを、AIは数秒で複数パターン生成します。
例えばECサイトでは、同じ商品でも「価格に敏感な顧客」には割引訴求を、「品質志向の顧客」には素材や耐久性を強調するコピーを自動生成できます。
これにより、従来の「一律の広告」から「顧客ごとに異なる広告」へと進化するのです。
あなたが日頃ネットで見る広告があなた好みにパーソナライズされていることにお気づきでしたか?
データと生成AIの融合

この生成AIによるパーソナライズマーケティングは精度がとても大切です。
精度を高めるには、顧客データの活用が不可欠になります。
顧客の購買履歴、閲覧履歴、SNSでの発言、位置情報などを組み合わせることで、AIは顧客の「今欲しいもの」を予測します。
ここで重要なのは、生成AIが単なる「文章生成ツール」ではなく、データ解析とコンテンツ生成を統合する存在になりつつある点です。
従来のレコメンドエンジンが「商品を提示する」だけだったのに対し、生成AIは「商品を提示しつつ、その顧客に響く言葉を添える」ことができます。
今後の課題

課題はいくつもありますが、大手企業でも大きなセキュリティの被害にあったことから、今回はセキュリティ問題に注目してみましょう。
AIとセキュリティー/プライバシー問題は切っても切り離せません。
顧客データを扱う以上、最重要課題です。
生成AIは大量の個人情報を解析するため、データ漏洩や不正アクセスのリスクが高まります。
一度でも顧客データが漏洩すれば、企業の信用は大きく傾き、社会的ダメージは大きくなります。
このセキュリティの課題に対しても、その他の課題に対しても、これらを克服するには、テクノロジーだけでなく、組織体制・法規制・倫理観を含めた総合的なアプローチが必要です。
生成AIは便利ですが、高度なテクノロジーと責任ある運用、両方あってこそ、初めて成果を生むものです。
さいごに
この生成AIによるパーソナライズマーケティングは、従来は大企業しか実現できなかった高度な顧客体験を、中小企業や個人事業主にも可能にしつつあります。
つまり、テクノロジーによる顧客体験の民主化です。
クラウド、AI、データ解析基盤が揃った現代では、私たち一個人であっても、ネットでつながる先の一人ひとりに合わせたマーケティングを展開できる世の中になっています。
これらをどのように自分のビジネス価値にするのか、どう活用していくかであなたの未来は大きく変わるでしょう。
もはや、生成AIはITエンジニアだけが扱うものではなく、誰もが取得できる技術です。
生成AIを駆使し、有効活用していきましょう。
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【島袋尚美(株式会社ゆいまーる 代表取締役社長)】
『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。Itoop(ITエンジニアキャリア支援/ITコンサルティング)、JUNGLE BREWERY(クラフトビール事業)、甘酒・雑貨かふぇ こめどりーみんぐ(飲食店)、Carellia(キャリア支援)など複数の事業を展開。ママ社長として、2児の子育てにも事業にも奔走中。
▶HP:http://yuima-ru-tokyo.com/
▶広報部note:https://note.com/yuimaru_tokyo
【島袋尚美の経歴】
沖縄県出身。筑波大学卒業後、ITエンジニアとして証券会社に入社。
入社2年目で日本IBMに転職し、同時にダブルワークで立ち上げの準備を開始する。
28歳で独立し、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。
現在は国際結婚を機に子育てをしながら、ママ社長として複数の事業を精力的に展開中。
その活動は広く注目され、「Vogue」や「沖縄タイムス」をはじめとする多数のメディアで掲載される。

