今話題のVMwareの買収から考える、仮想化技術の偉大さ
rnrn_toukou_iYこんにちは。
Itoopの原です。先日ついにJAVAの試験を受けてきました。
この1年間は、人生で1番というくらい勉強に時間を費やしました。いい経験でした。
今日は、おそらくIT業界で働いている人は少なからず影響を受けているであろう、VMwareの買収の件と仮想化技術とはどういうものかについて触れていきたいと思います。
この件で何が起こっているのでしょうか？
2023年11月にブロードコム社はVMware社を買収しました。
その影響により、VMware製品を使用していた企業がライセンスの変更を余儀なくされ、その課題が解決せず今も各社が困っている、というのがこの一連の件です。
なぜこんなにも影響範囲が広がったのか
買収されたVMware社は多くの仮想化ソフトウェア製品を開発してきました。
これに伴い、VMware製品を使用している会社も多いです。
そのため、影響の範囲が広いというのもありますが、さらにその原因を見ていくと、次の2つが要因と言えるでしょう。
①値上げによる影響
②OEMライセンスの廃止による影響
この内、OEMライセンスの廃止が大きな影響をもたらしています。
値上げによる影響、OEMのライセンスの廃止
これまでのVMware製品は、必要な製品だけを購入することができました。
しかし、今後この単品での購入ができなくなり（購入する必要のないものまでがセットになっている）、さらにその分の値段が上乗せされたことにより、高くなっているということです。
さらに、各ベンダへのOEMライセンスを廃止を行いました。
このOEMライセンスの廃止とは、相手先ブランドによる生産を停止することで、国産のサーバーメーカーがVMware製品を販売できなくなったり、既存製品の保守を提供できなくなったりすることです。
これによって、例えば、日立製作所からこのVMware製品を購入した場合、本来であれば、購入先の日立製作所からサポートを受けるのですが、OEMライセンスの廃止により購入先からサポートが受けることできなくなりました。
これは、過去に購入したものがサポートを受けられなくなった、ということでもあり、新たにVMware製品を購入することができなくなった、ということもです。
このサポートが受けられなくなったということは、システム障害が発生した場合、迅速に解決ができなかったり、ソフトウェアのセキュリティや機能のアップデートが提供されずに脆弱なままになります。
ただ、このOEMライセンスの廃止は現在は改善に向かっているそうです。
仮想化技術とは
先述のように、VMwareは仮想化ソフトウェア製品を多く開発してきました。
そもそもこの、「仮想化技術」とはどういったものなのか、仮想化ソフトウェアを取り入れるメリットは何かをご紹介します。
仮想化技術を取り入れる1番のメリットは、コストを最適化できるということです。
限られた数量の物理的リソースを、実際の数量以上のリソースが稼働しているようにすることでコストの削減を実現します。
そして、ひと言に仮想化技術といっても現在はたくさんの技術があります。
たとえば、サーバー仮想という技術は、1台のサーバー上で複数のオペレーティングシステムを同時操作させることで、複数の業務システムの処理を可能にすることです。
仮想化の技術も年々進歩しており、今ではネットワークまでもが仮想化することが可能になっています。
ネットワーク設備に手を加えることなく、仮想サーバーの増加に応じたネットワークの割り当てを可能にします。
これによってネットワークへの投資コストを抑制することができ、ネットワーク自体の管理も一元化できます。
まとめ
仮想化技術を用いるメリットの部分にも書いたコストの最適化は、あくまでも最適化ができるということであり、規定のキャパ以上の容量を使うことはできません。仮想化技術を活用することで、システムの拡張性を大幅に向上させることができるようになる、ということです。
近年では、IoTやビッグデータの需要の高まりを受け、仮想化技術の重要性はさらに高まる予想です。
IoTやビッグデータの活用がすすむ第四次産業革命において、仮想化技術はその基盤として欠かせない存在であり、今後も需要はますます増加していくことでしょう。
VMwareの買収騒動があり、仮想化技術に焦点を充てることができました。
これまでにコストの削減や拡張の可能性を示した仮想技術のさらなる発展が楽しみですね。
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【株式会社ゆいまーる（社長：島袋尚美）】
『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、Itoop（ITコンサルティング）、JUNGLE BREWERY（クラフトビール）、キャリア支援など複数事業を展開。
HP▷http://yuima-ru-tokyo.com/
【社長の経歴】
島袋尚美（Shimabukuro Naomi）
沖縄出身。筑波大学卒業後、システムエンジニアとして証券会社に入社。
日本IBMに転職し、ダブルワークで立ち上げの準備を開始。
28歳で独立、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。
その後国際結婚を経て、現在は子育てをしながらママ社長として、複数の事業を手掛ける。
