ITエンジニアの職種を知ろう!仕事内容や向いている人を解説【開発系・後編】
こんにちは。Itoopの松永です。
皆さんは、普段の生活の中でどれくらいのシステムを利用しているか、考えたことはありますか?
スマートフォンで買い物をしたり、銀行のATMでお金を引き出したり、ゲームで遊んだり。私たちの身の回りには、さまざまなシステムが存在しています。
前編では、モバイルアプリエンジニア、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアの3職種を紹介しました。
しかし、ITエンジニアが活躍する場所は、Webサイトやスマートフォンアプリだけではありません。
企業の業務を支えるシステムや、銀行などの社会インフラ、自動車や家電、ゲームなど、幅広い分野でエンジニアの技術が活用されています。
今回は開発系エンジニアの後編として、「オープン系/業務系エンジニア」「汎用系エンジニア」「組み込み/制御系エンジニア」「ゲームエンジニア」の4職種について紹介します。
それぞれの仕事内容や特徴を知りながら、自分が興味を持てる分野を探してみてください。

オープン系/業務系エンジニア|企業の仕事をシステムで支える
皆さんが普段働いている会社でも、勤怠管理や経費精算、顧客情報の管理など、さまざまなシステムが使われているのではないでしょうか。
こうした企業の業務を効率化するシステムを開発するのが「オープン系/業務系エンジニア」です。
例えば、これまでExcelで管理していた在庫情報をシステム化したり、手作業で行っていた申請や承認を自動化したりすることで、日々の業務をより便利にしていきます。
開発ではJavaやC#、Pythonなどのプログラミング言語が使われることがあり、データベースやサーバーに関する知識も必要になります。
この職種の特徴は、プログラミングの技術だけでなく、企業の業務そのものを理解することが重要という点です。
どれだけ優れたシステムを開発しても、実際に利用する人にとって使いにくければ、業務の改善にはつながりません。
そのため、「この作業はもっと効率化できないかな?」「どうすれば現場の負担を減らせるだろう?」と考えることが好きな方には、やりがいを感じやすい仕事です。
経験を積むことで、システム全体の設計を担うITアーキテクトや、プロジェクトを管理するPL・PMなどへのキャリアも考えられます。
汎用系エンジニア|社会を支える大規模システムを守る
銀行でお金を引き出すときや、保険の契約情報を確認するとき。
普段は意識することがありませんが、その裏側では膨大なデータを正確に処理するシステムが動いています。
こうした銀行や保険会社、官公庁などの大規模な基幹システムに携わるのが「汎用系エンジニア」です。
汎用系システムでは、メインフレームと呼ばれる大型コンピューターが使用されることが多く、COBOLやJCLなどの技術が活用されています。
比較的古くから使われている技術もありますが、長年にわたって企業の重要な業務を支えてきたシステムだからこそ、安定性や正確性が強く求められます。
例えば、銀行のシステムが突然停止してしまったら、多くの利用者に影響が出てしまいますよね。
そのため、開発や保守では慎重な設計と十分なテストが欠かせません。
また、近年では既存のシステムを新しい環境へ移行する「モダナイゼーション」に関わる機会もあります。
一つひとつの作業を正確に進めることが得意な方や、社会を支える大規模なシステムに携わりたい方には、魅力のある職種といえるでしょう。
組み込み/制御系エンジニア|身近な製品を動かす仕組みをつくる
皆さんは、エアコンの温度を設定すると自動で室温が調整されたり、自動車が障害物を検知して警告を出したりする仕組みについて、考えたことはありますか?
こうした家電製品や自動車、産業機器などに組み込まれるソフトウェアを開発するのが「組み込み/制御系エンジニア」です。
Webサイトやアプリとは異なり、実際の機械や電子機器を動かすためのプログラムを開発することが特徴です。
例えば、洗濯機の運転を制御したり、センサーから取得した情報をもとにモーターを動かしたりと、私たちの生活を支えるさまざまな製品に関わっています。
開発ではC言語やC++、アセンブリ言語などが使われることがあり、ハードウェアや電子回路についての知識も求められます。
また、製品によっては処理速度や安全性が非常に重要になるため、細かな動作確認やテストも欠かせません。
この仕事の魅力は、自分が開発したプログラムによって、実際のモノが動くことです。
「機械の仕組みを知るのが好き」「モノづくりに興味がある」「プログラミングで実際の製品を動かしてみたい」という方には、特に面白さを感じられる分野かもしれません。
経験を積むことで、IoTやロボット開発、組み込みシステムの設計を担うITアーキテクトなど、専門性を活かしたキャリアも広がります。

ゲームエンジニア|ゲームの世界をプログラムで実現する
ゲームをプレイしているとき、キャラクターがジャンプしたり、敵がプレイヤーの動きに合わせて行動したりすることがありますよね。
こうしたゲームの動きや仕組みをプログラムで実現するのが「ゲームエンジニア」です。
ゲームエンジニアは、ゲームデザイナーやプランナーが考えた仕様をもとに、キャラクターの動作、画面の演出、オンライン通信など、さまざまな機能を開発します。
開発ではC++やC#などの言語に加え、UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンが使われています。
ただし、ゲームをつくる仕事は、単純にプログラムが正しく動けばよいというわけではありません。
例えば、キャラクターの動きが少し遅れるだけでも、プレイヤーは操作しにくいと感じてしまいます。
そのため、処理速度の最適化や操作性の改善、バグの修正など、快適に遊べる環境をつくることも重要な仕事です。
また、ゲーム開発はデザイナーやプランナー、サウンド担当など、多くの職種が協力して進めることが一般的です。
ゲームが好きなことはもちろん、「どうすればもっと面白くなるだろう?」と考えたり、チームで一つの作品をつくり上げたりすることが好きな方には、やりがいのある仕事でしょう。
技術力を高めてテックリードを目指すほか、ゲームプログラマーとして専門性を追求するなど、さまざまなキャリアが考えられます。
おわりに
今回は、開発系ITエンジニアの中から「オープン系/業務系エンジニア」「汎用系エンジニア」「組み込み/制御系エンジニア」「ゲームエンジニア」の4職種を紹介しました。
前編と合わせて7職種を紹介しましたが、同じ開発系エンジニアでも、つくるものや求められる技術、仕事の進め方にはさまざまな違いがあります。
企業の業務を効率化するシステムをつくりたい。
社会を支える大規模なシステムに携わりたい。
家電や自動車など、実際のモノを動かしたい。
ゲームを通じて人を楽しませたい。
このように、興味を持つ分野によって、目指す職種や身につけたいスキルも変わってきます。
ITエンジニアとして転職やキャリアチェンジを考える際には、現在使用しているプログラミング言語や経験年数だけでなく、「どんな分野に関わりたいのか」「どんなものをつくりたいのか」という視点を持つことも大切です。
今まで経験してきた技術が、別の職種で活かせる可能性もあります。
Itoopでは、ITエンジニアの皆様の転職やキャリアに関する相談を承っています。「今の経験を活かして別の分野に挑戦したい」「自分に合った職種を見つけたい」といったときは、ぜひお気軽にご相談ください。

